脈絡なくしゃべる44 じじ抜き

じじ抜きってトランプの遊びがあるけど、  あれって今思えば、  何が面白かったのかなーって。  じじ抜きっていうのは、  ババ抜きのババの代わりに、  52枚の中からテキトーに選んだカードをババにして遊ぶ、  特殊なババ抜きの事ね。  昔は、  どれがババか分からないから、  よりスリリングなゲームが出来るぜ!  みたいな感じで遊んでたけど、 よくよく考えたらあれって、  ババ抜きのすべての醍醐味をぶっ壊してる事に気付いた。  例えばババ抜きで最初にカードを配った時、  ババを引いた人は、  ババ持ちを悟られないように平然を装う。  その時妙な探り合いが生まれる。  楽しい。  引く時は、  コイツババ持ってんじゃないか!?  どうだ?  みたいな疑心暗鬼が生まれる。  楽しい。  引いたら、  うわババ引いたーー!  みたいな展開もある。  盛り上がる。  でもじじ抜きだと、  自分がじじを配られても気付かないし、  引いて捨てての作業の間、  誰もじじのカードがどこにあるか分かんないから、  ただの作業になる。   終盤になれば、  カードの枚数で持ち主は分かるけど、  それまでに上がった人は、  何の盛り上がりもないまま、  あとは見てるだけ。  もうチーンって感じね。  ロケット鉛筆しかり、  待ちうたしかり、  当時はすごい最先端だと思ってたけど、  よく考えたら全然大した事じゃないものってあるよね。  じじ抜きは、その中の一つ。